DNPら,環境配慮型デジタルサイネージの実証実験を開始

新宿御苑管理事務所と大日本印刷(DNP)は,商用電源が不要で災害発生時停電状態でも太陽光のみで稼働する「環境配慮型屋外液晶デジタルサイネージ」の実証実験を2019年2月から開始する(ニュースリリース)。

新宿御苑は旧皇室庭園として,1949年より一般に公開されて以降,多くの来園者が利用しており,近年では訪日旅行者の増加に伴い,2017年には250万人の来園者数を記録し,その約半数が外国人来園者であるため,外国人向け園内案内看板の多言語化が急務となっている。

また,新宿御苑は東京都(新宿区・渋谷区)の広域避難場所となっており,近年増加する地震などの災害に対して,災害情報や避難場所等のタイムリーな情報を多言語で発信することも求められている。DNPは,災害時の停電状態においても,太陽光発電のみで稼働可能なデジタルサイネージの開発を進めており,今回環境省と共同で実証実験を行なうことになった。

環境配慮型屋外液晶デジタルサイネージは,通常の電源を必要とせず,太陽光発電のみでデジタルサイネージを稼働できるため,災害により停電状態となっても災害情報や避難情報を表示することができる。また,電源が確保できずデジタルサイネージを設置できない場合でも,太陽光を確保できる場所であれば設置が可能。

今回の実証実験では,DNPサイネージ配信管理システム「SmartSignage(スマートサイネージ)」を活用し,平常時には園内の施設概要や見どころマップ,新宿エリアの天気予報などを,災害発生時には,緊急地震速報のほか,災害の状況や避難場所等の情報を,タイムリーに多言語で提供する。

従来屋外に設置する液晶デジタルサイネージは,直射日光下での見やすさの観点から,電力消費の大きい高輝度ディスプレーが必要だったが,今回ガラス密着型ディスプレーを搭載し,低消費電力でも対応可能として,環境配慮と視認性の両立を実現したとしている。

実証期間は,2019年2月~7月。期間中に①液晶ディスプレーの視認性検証,②太陽光発電の効率検証,③多言語コンテンツによる外国人利用者の利便性向上検証を行なう。DNPは実証実験を機に,公共の施設や災害時の避難場所等にデジタルサイネージ機器と防災コンテンツを併せて設置を進めていくとしている。

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