NTT-AT,無溶剤系高屈折率ナノインプリント樹脂を開発

NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は,光学接着剤の製造で培った屈折率制御技術を活用して,無溶剤系高屈折率ナノインプリント樹脂「#18247」を開発し,2019年4月から販売開始する(ニュースリリース)。

光学接着剤製造において屈折率調整技術は必要不可欠であり,同社はこれまで高屈折率化と低屈折率化の技術開発を進めてきた。

今回,同社が開発したこの製品は,無機ナノフィラーを添加することで透明性を維持しつつ,さらなる高屈折率化を実現した。加えて,無溶剤化により,従来の溶剤系ナノインプリント樹脂では不可能であった厚膜化を実現でき,幅広いニーズに応えることができるという。

これまでの溶剤系高屈折率ナノインプリント樹脂は,溶剤を揮発させる加熱工程が必要だったが,この製品は無溶剤であることから,加熱工程なしにナノサイズのパターンを形成することができる。

また,従来の溶剤系ナノインプリント樹脂「#18210」では,成膜後に加熱工程が必要だったが,この製品は成膜後の加熱工程が不要となる。厚膜においても可視光領域で高い透明性を有している。この製品により,ナノインプリント用樹脂として溶剤系に加え,無溶剤系も選択できる。

この製品の特性は以下の通り。

条件 単位 #18247
硬化前 粘度 E-型 粘度計: 25℃ mPa ・s 138
硬化条件 UV ランプ at 365nm 100 mW/cm2 1 min
硬化後 屈折率 プリズムカップラ : 25℃ 1.77 ( 403nm )
1.70 ( 633nm )
1.69 ( 848nm )
アッベ数 プリズムカップラ : 25℃ 24
ヘーズ 膜厚 : 50μm % < 0.1
Tg 動的粘弾性: (tanδmaxの温度) 125
透過率 膜厚 : 50μm % 95 ( 450nm )
96 ( 540nm )
97 ( 630nm )

その他関連ニュース

  • OIST,ペロブスカイト太陽電池の汚染防止材を発見 2019年06月19日
  • 東北大,光ナノインプリントで液晶の分子配列を均一化 2019年05月22日
  • 阪大,光でポリプロピレン表面を機能化 2019年04月27日
  • 2018年の耐熱,透明・光学ポリマー市場は5兆8,697億円 2018年07月27日
  • 住友化学ら,PMMAベースの軽量丈夫な透明樹脂を開発 2018年06月26日
  • 理科大ら,「拭ける」モスアイ構造の形成に成功 2017年08月08日
  • キヤノン,ナノインプリント装置を東芝に納入 2017年07月24日
  • DNP,ナノインプリントでDOEを量産化 2017年04月18日