立石科学技術振興財団,2019年度助成金贈呈者を決定

立石科学技術振興財団は,2019年度(第30回)の助成対象を決定した(ニュースリリース)。なお、今回の助成金贈呈式は5月20日に行なう。

同財団は,技術革新と人間重視の両面から真に最適な社会環境の実現に寄与することを目的に,エレクトロニクスおよび情報工学の分野で,人間と機械の調和を促進する研究および国際交流に対する助成活動を行なっている。設立以来2018年度までに累計1,226件,総額22億535万円の助成(立石賞13件含む)をしている。

今回,研究に対する助成として光関連研究を含む53テーマ,前期国際交流(後期は2019年9月下旬決定)に対する助成として6テーマを選定・決定した。今回の助成額の合計は1億7,812万円。助成対象(助成者と助成課題)は以下の通り。

【研究助成(S)】2件,最大3,000万円(間接経費を含む)/3年間の助成
国際電気通信基礎技術研究所・石井カルロス寿憲氏
「環境センサと融和した注意指向・取捨選択型聴覚支援システムの研究開発」
早稲田大学・菅野重樹氏
「繊細な力の感覚と制御による熟練技能の自動化を実現するロボットワーカーの開発」

【研究助成(A)】36件,最大250万円(直接経費)の助成
沖縄工業高等専門学校・相川洋平氏
「光処理でのパターンマッチングに基づくメモリ不要なパケットスイッチの開拓」
香川大学・小玉崇宏氏
「時間拡散暗号鍵生成と全光鍵配合を連携した高速・広帯域光暗号化技術の研究」
群馬大学・斎藤隆泰氏
「レーザー超音波可視化技術と機械学習による定量的自動非破壊検査手法の開発」
東京大学・吉元俊輔氏
「光を利用した超多チャンネル触覚刺激の制御に関する研究」など。

このほか,【研究助成(B)】2件(直接経費で最大500万円の助成),【研究助成(C)】13件(博士課程(後期)の学生に50万円(直接経費)/年の助成,最大3年間)を決定した。

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