宇部エクシモら,シリカ微粒子の水分保持機能を向上

宇部エクシモは,豊橋技術科学大学と共同で,水分保持機能を向上させた高純度シリカ微粒子「ハイプレシカ®」を開発した(ニュースリリース)。

この粒子は,シリカ粒子にシリカとアルミナの複合酸化物を被覆した複合粒子で,飽和吸水状態の粒子を加熱した際の脱水速度を従来品と比較した場合,この粒子は従来品に比べ,脱水速度が遅く,脱水状態となるまで2倍以上の時間を要し,一度吸湿した粒子中の水分が放出され難いという。

2者は,この粒子は粒度分布が非常に狭く,かつ高純度であることから,主用途の液晶ディスプレーパネルのギャップ材以外にも,各種樹脂材料を高機能化するフィラーとして用いられるとしている。

その他関連ニュース

  • JASRIら,X線小角散乱法で触媒の白金粒子だけ可視化
    JASRIら,X線小角散乱法で触媒の白金粒子だけ可視化 2024年02月26日
  • 京大,透明かつ曲げ変形が可能なエアロゲルを作製 2024年01月22日
  • 神大ら,ポリイミドの中空微粒子の量産技術を開発 2023年07月31日
  • 名大,究極の薄さのアモルファスシリカを合成 2023年03月06日
  • 阪大ら,光を用いて量子流体の渦を可視化 2022年05月09日
  • 岐阜大,極小振動数を持つ魔法数の存在を明らかに 2021年09月24日
  • DNP,粒子画像解析ソフトを開発 2021年06月03日
  • 山口大ら,体外観察できる近赤シリカナノ粒子作製 2020年08月27日