パナ,「リズムサポート照明システム」を実証実験

パナソニックは,生活リズムをサポートする高齢者福祉施設向け「リズムサポート照明システム」を導入した施設での実証実験により,この製品が健全な生活リズムを保ちやすくし,夜間の落ち着きを促すことを確認した(ニュースリリース)。

同社の「リズムサポート照明システム」が,「健都(北大阪健康医療都市:大阪府吹田市)」2街区の高齢者向けウェルネス住宅「patona吹田健都」内「エイジフリーハウス吹田健都プレミア」(2020年2月開業予定)内4ケ所に採用された。なお採用された製品を構成する調光調色LED照明器具の数は合計114台,照明制御システムは4セット。

一般に人は朝になると目が覚め,日中に活動し,夜になると眠くなって睡眠する生活リズムを送る。このリズムは昼夜の明暗サイクルがない場所では,24時間ちょうどにはならず,少し長いことが多いと知られている。そのため,毎日少しずつリズムを調整して,24時間サイクルにあわせる必要がある。朝に十分な光を浴びることは,このリズム調整に効果的で,他にも調整作用をもつ因子はいくつか知られているが,物理的な要因では「光」の影響が最大であることがわかっている。

この製品は,調光調色可能なLED照明器具と制御システムで構成され,照明の明るさと色を1日の自然光に合わせて同社独自の特定スケジュール(特許出願中)で運用する。同社は,高齢者福祉施設のデイルームや食堂など,入所者が日中の多くを過ごす共用部向けに,専用の照明制御スケジュールを開発し,「リズムサポート照明システム」として,2019年4月より施設への提案を開始している。

日中は明るい光,日の入り後はくつろぎの光と,1日の自然の光にならった制御で生活リズムをサポート。日中の明るい光は,生活リズムを整えつつ,まぶしさにも配慮した和やかな雰囲気を演出する。日の入り後は,夜の睡眠を阻害しない,低照度・低色温度でありながら,薄暗さを感じにくい,くつろぎの明かり空間を提供する。

同社は,この製品を試験導入した老人保健施設で入居高齢者およびスタッフについて実証実験を実施した。その結果,従来照明(白色)環境下に比べて,「リズムサポート照明システム」利用後では,入居者が夜間に寝ている時間の割合(時間)が12%増加したり,夜勤スタッフが推奨時間帯に横になれた時間が46分増加したという。

同社は今後,高齢者福祉施設の共用部に対してこの製品の提案をさらに強化していくとしている。

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