宮崎大,新型コロナに対するUV-LEDの有効性確認

宮崎大学医学部医療環境イノベーション講座Collaboration Labo.M&Nは,深紫外線(DUV)LEDの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する有効性について発表した(ニュースリリース)。

宮崎大学と日機装は,新技術の共同開発研究によるイノベーションの創出・共同開発研究を通じた人材育成のため,平成28年11月に包括的共同研究連携協定を締結し,その後,医療を取り巻く環境,医療に必要な機器に関連する問題などに関する総合的な研究を行なうため,令和元年11月に医療環境イノベーション講座Collaboration Labo.M&Nを設置し現在に至っている。

同講座において,院内の汚染や感染,透析医療機器などをテーマに取り組んできたが,今回,高度なバイオセーフティレベル環境下において実験を行なった結果,新型コロナウイルスに対する深紫外線LEDの有効性が確認できたことについて説明があった。

2019年11月1日,機装と宮崎大学医学部との共同研究講座「医療環境イノベーション講座 Collaboration Labo. M&N」が宮崎大学医学部内に設置され,院内感染対策を中心とした医療環境改善につながる研究に着手していた。

今回,日機装社製空間除菌消臭装置「Aeropure」に用いられている深紫外線LEDについて,新型コロナ(SARS-CoV-2)ウイルスを直接的に不活化する効果が確認できたとしている。

新型コロナウイルスに対する有効性評価は以下の通り。
・評価ウイルス
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2 ウイルス:SARS-CoV-2/Hu/DP/Kng/19-027,LC528233)

・試験品
「Aeropure」に搭載される深紫外線LED

・試験方法の概要
プラスチックシャーレにウイルス液を滴下し,深紫外線LEDを照射した。照射後に回収されたウイルスの感染価を測定した。新型コロナウイルスの感染価の減少率は,30秒・60秒照射後ともに99.9%以上(検出限界値である20PFU/mL未満)だった(初期値からの感染価対数減少値は,>log10 3.2だった)。

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