非線形同期効果を発生する人

(ユニークな役員)

どちらかというと,役員には個性の強い方が多くいらっしゃいます。そのような個性の強い役員のお一人が私の席に来られて,「蛇のしっぽはどこからだと思うか?」と突然言われました。

それまでご一緒にお仕事をさせて頂いたことのない方でしたが,オフィス内の引っ越しがあり,私共の席がその方の移動範囲に含まれるようになったタイミングでした。私以外にもよく声をかけていらっしゃいました。

私の回答がお気に召したようで,その後も時々私の席に来られてユニークなご質問を頂いたりユニークなお考えを披歴されたりするようになりました。その内,私が招集した会議の場にも出現されるようになりました。

(頂く刺激)

会議の場はガラス張りの部屋で,普段はブラインドを上げて使っていました。外からもホワイトボードが見えますし,会議の状況というか雰囲気は外からもわかります。先の役員は,「どんな感じ」とか言いつつ,笑みを浮かべつつ入室されることがありました。

長居されることはありません。長くても入室から退室まで5分位です。空いている席があればそこに座り,そのような席がなければ立ったままで一言発言されます。そしてこの一言が会議の雰囲気を変えてしまいます。

それまでの会議を延長したような変化ではありません。「何か非線形な効果ですね」あるメンバーの感想です。それまでの会議の詳細はご存じないので,それまでの会議の延長上のご意見というより,池に石を投げ込み波をたてるような感じです。

一般的な役員はきちんと職分を守ります。「もう一歩踏み込んでもらえないか」と思うことも少なくありません。基本的に余計なことはされません。直接の部下でもない管理職が担当する会議に出現するようなことはまれです。ありがたいことでした。

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