量子光コヒーレンストモグラフィ ─量子もつれ光による超高分解能光計測の実現に向けて

1. はじめに

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 光を用いた精密計測は,現代科学に不可欠な要素技術であり,これまでに多大な発展を遂げてきた。特に光の干渉現象を利用した光干渉計は,高分解能・高感度な光計測を可能にした。かつてはマイケルソンとモーレーが光干渉計を用いて光速度の精密測定を行い,光速度一定の原理に基づくアインシュタインの特殊相対性理論へと繋がった。近年では,数km規模の巨大光干渉計を用いて,十数億光年の彼方からの重力波を検出し,アインシュタインの一般相対性理論の予測を実証したとの報告がなされる1)など,基礎科学に重大な貢献をしている。

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