ホログラム光学素子と信号処理を融合したイメージング技術

1. はじめに

体積ホログラムとは,三次元的な屈折率分布構造を有する弱散乱体である。角度・波長選択的な光波の記録・再生が可能であることが特徴である。光学素子としての利用も可能であり,体積ホログラムにより実現される光学素子は一般的にホログラム光学素子(Holographic Optical Element,以下HOE)と呼ばれる。HOEはホログラムであるため,単一平面素子形状であっても多様な(しばしば屈折光学素子では不可能であるような)インパルス応答の記録・再生が可能である。また,素子の透明性や角度・波長選択性により,シースルー型反射素子や透過型フィルムとしての利用が可能である。本稿では,このような特徴を持つHOEと信号処理を組み合わせた新規イメージング技術について,著者らの近年の研究成果を紹介する。

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