巨大望遠鏡で宇宙の起源に迫る! ─開発が進むTMT望遠鏡の光学系とは

◆尾崎 忍夫(オザキ シノブ)
国立天文台 TMT推進室 特任研究員

2001年京都大学大学院理学研究科博士課程 物理・宇宙物理学専攻 単位取得退学。博士(理学)。
兵庫県立西はりま天文台,国立天文台 岡山天体物理観測所を経て国立天文台 TMT推進室へ。大学院時代から観測装置の開発と,それを用いた活動銀河の観測的研究を行なってきた。現在は次世代超巨大望遠鏡TMTの広視野可視光撮像分光装置WFOSの開発に携わる。

ガリレオが宇宙に望遠鏡を向けてから400年が経ち,我々は宇宙のさらに遠く,さらに昔の姿を見ることができるようになった。最近では太陽系外に生命の存在する可能性がある惑星が発見されるなど,その成果はますます注目を集めている。

しかし一方で,現在ある望遠鏡で見ることができる宇宙には限りがあるのも事実だ。そこで世界では宇宙のさらに奥深く,その起源をも探ることができる巨大望遠鏡の開発が始まっている。

その一つに今回のインタビューで紹介する30メートル望遠鏡「TMT」がある。TMTは日本を含めた5か国で推進されている国際プロジェクトで,日本は技術面を含めた重要な役割を担っている。

ここではTMTで用いられる光学技術について,搭載が予定されている観測装置の開発を担当する,国立天文台の尾崎忍夫氏に話を聞いた。果たしてTMTはどんな宇宙の秘密を私たちに見せてくれるのであろうか。その完成に世界が注目している。

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  
新規読者登録フォーム

同じカテゴリの連載記事

  • 表現手段としてのレーザー光とは─アーティストが語るその魅力 桜美林大学 田中 敬一 2019年06月24日
  • 分光で食肉の素性を探れ! 食肉・食品業界で期待される光分析技術 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 本山 三知代 2019年05月29日
  • 見えない脅威を光で暴き出す! 乱気流を捉えるドップラーライダーとその開発 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 井之口 浜木 2019年04月19日
  • レーザー加工がもたらす未来のものづくりシステムとは?─AIを駆使した加工レシピの最適化へ 東京大学 小林洋平 2019年03月22日
  • 光学研究者・技術者が求められる社会にあって,大学教育と学会のサポートは重要 大阪大学/日本光学会 谷田 純 2019年02月21日
  • 重力波を捉えろ! 武蔵野の森に眠る「KAGRA」の前身が果たした役割とは? 国立天文台 正田 亜八香 2019年01月18日
  • 研究開発型などの付加価値の高い都市型産業づくりを推進─光学関連の研究者・技術者への求心力を高める 板橋区長 坂本 健 2018年12月21日
  • 光のマイナスとプラスの面を操り作物育生に貢献する─大学の知見が植物工場を軌道に乗せる ㈱アグリライト研究所 園山芳充 2018年11月16日