続・光速半分

僕は何かとんでもない間違えをしてしまったらしい。“もしも,たった1日の「光速半分祭り」なんていうのがあるとすれば,もうしっかりと休む準備をして,何が起こるのかウキウキしながら待ち構えてしまうのだが”,と確かに考えていた。もうその気になってワインの栓まで開けて,その時を想像していた。でも,それが想像の世界であって良かったと,気が付いてしまったのである。

もし,光速が突然半分になったとする。太陽から地球に光が届くまで正常な速度で8分19秒だが,速度半分だと16分38秒となる。速度が半分になった瞬間から8分19秒は光は地球に届かず真っ暗になる。

それは可視光だけではなく,紫外線から赤外線まで全域にわたってだから,熱も地球には届かなくなる。僕たちは8分19秒ものあいだ,冷やされ続けることに耐えなければならなくなるのだ。まあ,ここは根性でなんとか堪え忍んだとしよう。8分我慢すれば半分の速度となった光が戻ってくるのだ。

この続きをお読みになりたい方は
読者の方はログインしてください。読者でない方はこちらのフォームから登録を行ってください。

ログインフォーム
 ログイン状態を保持する  
新規読者登録フォーム

同じカテゴリの連載記事

  • 光速半分 月谷昌之介 2019年07月09日
  • 信号機の威厳
    信号機の威厳 月谷昌之介 2019年05月17日
  • 鼻血の話
    鼻血の話 月谷昌之介 2019年03月28日
  • 豆電球にシンパシー 月谷昌之介 2019年02月22日
  • ステンドグラスは永遠だけど 月谷昌之介 2019年01月17日
  • ノーベル賞とピンセット
    ノーベル賞とピンセット 月谷昌之介 2018年12月25日
  • 幻日の現実
    幻日の現実 月谷昌之介 2018年11月16日
  • 憧れのシャンパンゴールド
    憧れのシャンパンゴールド 月谷昌之介 2018年10月22日