タオル

図1 パイル型の構造モデル
図1 パイル型の構造モデル

夏の暑い時期にはタオルの厄介になることが多くなります。近年は“夏は薄めのガーゼ生地のタオルで,冬は吸水性が良く短い日照時間でも早く乾き,温かみのあるタオルを…”なんて話も聞くように,昔と違ってタオルの技術も進んでいます。以下,タオルの一般的な話題から…。

図2 シャーリング型の構造(切断の状態)
図2 シャーリング型の構造(切断の状態)

タオルは綿で織られ,縦糸に“パイル”と称するループ状の部分を作ることで,繊維の表面積を大きくし,保温性・保湿性・吸水性などでの特徴を有します。通常の織物は縦糸に対し横糸を強く打ち込んで平坦な生地にしていますが,タオルの場合は強く張った2本の縦糸の間に緩めた状態の糸を一緒に打ち込むことで,パイルを形成するのです(図1)。

タオルの仕上げには,パイル型の他にパイルの上端部を切り落としたシャーリング型(図2)や,パイルを部分的に構成するなどのものもあります。又,サイズなどによってバスタオルやビーチタオルからフェイスタオル,スポーツタオルなど,使用目的に合わせた商品が揃っています。

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