近大,発光回転方向が変わるペプチドCPL発光体を開発

近畿大学の研究グループは,「円偏光」を発するCPL発光体を開発した(ニュースリリース)。

多くの発光体は直線偏光であるため,フィルターを用いて直線偏光を円偏光に変換しているが,フィルターを通すことで光強度が減少し,エネルギー効率が悪化するため,円偏光発光体の開発が進められている。

研究グループは,アミノ酸の一種であり,光を発する特性を持つピレニルアラニンをペプチド固相合成法でペプチドにすると,CPL発光体になることを発見した。

この発光体は,溶液の種類により円偏光の左右の回転方向が制御できるという特徴があり,環境によって用途を変化させることができる。

また,アミノ酸から構成されているため,生体適合の可能性がある。将来的には,がんなどの腫瘍に付着して発光することで腫瘍を発見しやすくするマーカーなど,医療用途への応用が期待されるとしている。

その他関連ニュース

  • 広大ら,気球で天体からの硬X線偏光を観測 2017年08月17日
  • 東大,見る方向や偏光で三色に変化する物質を発見 2017年07月20日
  • 早大ら,らせん状低分子有機化合物の合成法を開発 2017年07月12日
  • 産総研ら,ガンマ線の光渦を発生させる手法を発見 2017年07月11日
  • 近大ら,円偏光の回転方向と色をスイッチする色素を開発 2017年06月09日
  • 国立天文台ら,赤外線偏光観測で太陽上空の構造を解明 2017年05月22日
  • ポラテクノ,青色光の透過率を上げた偏光板を開発 2017年05月09日
  • 近大,レアアースをベースにしたCPL発光体を開発 2017年04月25日