オムロン,自動車業界向け2D寸法外観検査装置を発売

オムロンは,寸法検査とキズやクラックなどの欠陥をみる外観検査を同時に実行する,業界初の「2D寸法外観検査装置VT-M121」を2018年12⽉から出荷を開始する(ニュースリリース)。

この製品はEMS(Electronics Manufacturing Service:電子機器の受託生産サービス)の国内最大手,シークスの全面協力のもと,自動車業界で要求される品質基準で全数検査が可能なことを実証したもの。

シークスは,車載関連,産業機器関連,家電機器関連など,さまざまな分野の企業の海外でのものづくりをサポートするグローバル企業。世界各国で電子部品の調達から基板実装,完成品組立や金型・成形などサービスを提供する。

自動車業界では,現在,ADAS(先進運転支援システム)や自動運転,電気自動車などの開発の進展により,電波を使った車両や歩行者を検知するミリ波レーダーや,ドアミラーやルームミラーの代わりに搭載される電子ミラー,LEDヘッドランプなど,自動車の安全を支える重要保安部品の電装化が進んでいる。

一方,これらの車載電装部品は,高密度化や微細化が進み目視検査に時間がかかるため,検査工程はロット単位での抜き取り検査にとどまっており,重要保安部品としてのさらなる品質と信頼性の強化に向け,全数検査と自動化が急務となっている。

この製品は,これまで人の目でしか捉えられなかった欠陥などを,照射光の色や角度を自在に調整できる「MDMC照明」を持つ高性能画像処理システム「FHシリーズ」で検出するとともに,シーケンス制御とモーション制御を統合した「NJシリーズ」の「制振制御技術」でカメラの移動時に生じる揺れを最小化し,高速で高精度な検査を実現する。

同社は,シークスとの協業を通じて得た自動車業界の要求品質である「繰返精度10μm」の寸法検査性能や検査時間短縮を実現する「寸法検査と外観検査の同時検査」により,これまで抜き取り検査では対応できなかった「全数保証」と「検査情報の蓄積・管理」に対応するとしている。

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