パイオニアと海洋大,LiDARを活用した船舶の共同研究

パイオニアと東京海洋大学は,3D-LiDARセンサーを活用した船舶の自動化に関する共同研究契約を12月14日に締結した(ニュースリリース)。

昨今,世界の各地域で自動車の自動運転に関する技術開発が行われる中,地球の約7割を占める水上(海や河川)の移動手段である船舶についても,自動化の取り組みおよび国際基準の整備が進められている。

海運業界では,海運従事者の減少および高齢化が課題となっている。また,世界で発生している海難事故の62%,日本においては約74%が人為的要因によるものと言われ,それらの課題解決が求められている。船舶の自動化は人為的要因による海難事故の抑止とともに,海運事業における労働環境の改善,生産性向上にも大きく貢献すると期待され,日本においても2025年以降の普及に向けてさまざまな検討,検証が行なわれている。

今回の研究では,両者が連携し,将来の自動運航船の実用化に向けて,船舶における3D-LiDARセンサーを用いた自船位置推定技術,周辺環境認識技術の確立および検証を行なう。

パイオニアの3D-LiDARセンサーおよび,カーナビゲーションで培ってきた高精度な自車位置推定技術と,東京海洋大学の船舶運航に関する知見を持ち寄り,世界的に研究開発が進められている船舶の自動運航においてグローバルに活用できる技術の確立を目指すとしている。

東京海洋大学では,小型自動運航船による都市型水上交通システムの実現を目指し,遠隔および自律操船を実現するための自動離着桟技術を含む船舶自動制御システムの開発を行なうとともに,これを実現するための各種センサー技術,無線通信技術,推進システムのメンテナンスフリー化などに関する研究を行なっている。また,自動運航船を社会実装するための法規制面への対応も行なっている。

パイオニアは,高性能で小型かつ低コストなMEMSミラー方式の3D-LiDARセンサーの開発を進めており,自動車をはじめ幅広い用途向けに提案を行っている。3D-LiDARセンサーは,レーザー光で対象物までの正確な距離を測定し,遠方や周辺の状況をリアルタイムかつ立体的に把握できるため,自動車の自動運転レベル3以上の実現に不可欠なキーデバイスと言われている。

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